多度山(読み)タドサン

デジタル大辞泉 「多度山」の意味・読み・例文・類語

たど‐さん【多度山】

三重県北部、桑名市にある山。養老山地南東端に位置する。標高403メートル。頂上からの眺望がよく、東斜面は急な崖となっている。山麓に古い歴史をもつ多度大社があり、5月4、5日の例祭で行われる上げ馬神事は県の無形民俗文化財に指定されている。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「多度山」の意味・わかりやすい解説

多度山
たどさん

三重県北部、養老山地の南東端に位置する山。標高403メートル。東斜面は養老断層の急崖(きゅうがい)で、山頂からは眼下木曽(きそ)川、揖斐(いび)川、長良(ながら)川の三河川と伊勢(いせ)湾、濃尾平野を見下ろし、晴れた日には木曽御嶽(おんたけ)や乗鞍(のりくら)連峰を望むことができる。山頂には山頂平坦(へいたん)面が残存し、展望台などのある山頂公園がある。山麓(さんろく)の多度大社などと結ぶハイキングコースも整っている。山頂付近には無線中継所がある。山頂まで近畿日本鉄道養老線多度駅から徒歩約1時間。

[伊藤達雄]


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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「多度山」の意味・わかりやすい解説

多度山
たどさん

三重県北部,桑名市北部にある山。標高 403m。養老山地南端に位置する。南麓に多度大社(通称北伊勢大神宮)があり,本宮多度神社ではアマツヒコネノミコト(天津彦根命)をまつる。山頂は平坦で遊園地となっており,濃尾平野や伊勢湾の眺望に優れる。多度峡へ下るハイキングコースもある。水郷県立自然公園に属する。

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世界大百科事典(旧版)内の多度山の言及

【養老山地】より

…山地北部は揖斐(いび)関ヶ原養老国定公園に属する。山地南東縁近くの多度山(403m)上からは濃尾平野の眺望がよく,山麓には多度神社がある。【水越 允治】。…

※「多度山」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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