大宰・太宰(読み)だざい

精選版 日本国語大辞典 「大宰・太宰」の意味・読み・例文・類語

だ‐ざい【大宰・太宰】

〘名〙 (古くは「ださい」)
① 「だざいふ(大宰府)」の略。
続日本紀‐養老六年(722)四月丙戌「大宰管内大隅、薩摩、多褹、壱伎、対馬司有闕、選官人、権補之」
大宰府の官人。
万葉(8C後)四・四九二・題詞「田部忌寸櫟子任大宰時歌四首」

おお‐みこともち おほ‥【大宰・太宰】

〘名〙 (「おお」は接頭語。「みこともち」は勅命を受けて地方に下り、政務をとる官の意)
書紀(720)天武元年六月(北野本訓)「其れ筑紫の大宰(オホミコトモチ)栗隈王と備国守当摩公広嶋と二人」
② 大宰府の官吏

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android