大山崎町(読み)おおやまざきちよう

日本歴史地名大系 「大山崎町」の解説

大山崎町
おおやまざきちよう

面積:六・二〇平方キロ

かつら川・宇治川・木津きづ川が合流して淀川となり、川は天王てんのう山と男山(現八幡市)の隘路部を通って山城盆地から大阪平野に出るが、その北側、天王山とその北・東・南山麓に位置する。京都府の西端で西は大阪府三島みしま島本しまもと町に接し、北は長岡京市、東は京都市伏見区、南は淀川を隔てて八幡やわた市に接する。古代以来、交通の要地、また東は山城盆地一帯、南は淀川と男山を望む景勝の地で、離宮山荘や多くの寺社が営まれてきた。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「大山崎町」の意味・わかりやすい解説

大山崎〔町〕
おおやまざき

京都府南部,京都盆地西部の町。 1967年町制。町名は古代の荘園名に由来。木津川,宇治川,桂川の合流点の北側に位置する。西部には天王山があり,東部には丘陵低地が開ける。中心集落の大山崎は京都盆地と大阪平野を分ける狭隘部に位置し,古来,軍事・交通上の要地で,ことに天正 10 (1582) 年の山崎の戦いは有名。古くから淀川水運の河港でもあった。現在も JR東海道本線,阪急電鉄京都線,国道 171号線,名神高速道路などが集中。 171号線沿いの低地には,電気機器などの大工場が立地。大阪・京都のベッドタウンとして住宅地化が著しい。山崎聖天で知られる観音寺,重要文化財の大山崎離宮八幡宮文書を所蔵する離宮八幡宮,国宝茶室「待庵 (たいあん) 」,重要文化財の柿 (こけら) ぶき,切妻造の書院を有する妙喜庵,三重塔,木造閻魔大王坐像など多くの重要文化財を所蔵する宝積寺など名刹が多い。面積 5.97km2。人口 1万5953(2020)。

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