大池唯雄(読み)オオイケタダオ

デジタル大辞泉 「大池唯雄」の意味・読み・例文・類語

おおいけ‐ただお〔おほいけただを〕【大池唯雄】

[1908~1970]小説家宮城の生まれ。本名、小池忠雄。「兜首かぶとくび」「秋田口の兄弟」で直木賞受賞幕末明治維新などを題材にした歴史小説を書いた。他に「おらんだ楽兵」「炎の時代」など。

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20世紀日本人名事典 「大池唯雄」の解説

大池 唯雄
オオイケ タダオ

昭和期の小説家



生年
明治41(1908)年10月30日

没年
昭和45(1970)年5月27日

出生地
宮城県柴田郡柴田町

本名
小池 忠雄

学歴〔年〕
東北帝国大学文学部卒

主な受賞名〔年〕
直木賞(第8回)〔昭和13年〕「秋田口の兄弟」「兜首

経歴
昭和10年「サンデー毎日」の懸賞に「おらんだ楽兵」が当選し、13年には「秋田口の兄弟」「兜首」で東北出身者として初めて直木賞を受賞。以後大佛次郎や山本周五郎からの上京の誘いを断って、郷里で郷土資料を素材にした歴史小説を発表し、戦後は柴田町公民館長に就任した。他に原田甲斐をテーマにした戯曲や、戊辰戦争を描いた遺作「炎の時代」などがある。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「大池唯雄」の解説

大池唯雄 おおいけ-ただお

1908-1970 昭和時代の小説家。
明治41年10月30日生まれ。昭和12年「サンデー毎日」の懸賞で「おらんだ楽兵」が入選。14年「秋田口の兄弟」「兜首(かぶとくび)」で直木賞を受賞。戦後は郷里の宮城県柴田町公民館長もつとめた。昭和45年5月27日死去。61歳。東北帝大卒。本名は小池忠雄。作品はほかに「炎の時代」など。

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