大泊(読み)おおとまり

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

大泊
おおどまり

樺太(からふと)(サハリン)南部、亜庭(あにわ)湾の奥にある港湾都市。ロシア名コルサコフКорсаков/Korsakovは、帝政ロシア時代および現在に用いられている。人口3万3000(2003推計)。やや寒冷な海洋性気候で、10月中旬から翌年5月下旬までは降雪をみる。ロシア連邦ではサハリン州に属し、1946年より市制を敷く。製紙、厚紙、水産加工、寒天製造などの工場がある。
 江戸時代には久春古丹(くしゅんこたん)と称し、番屋が置かれ、1869年(明治2)には開拓使の支庁が置かれた。1875年「樺太・千島交換条約」によってロシア領となったが、日露戦争(1904~05)後、日本領となり、第二次世界大戦前は樺太庁大泊支庁の所在地であった。当時から樺太第一の港湾都市で、人口2万1779(1942)を数え、稚内(わっかない)との間に鉄道連絡船、小樽(おたる)などとの間に定期船が就航していた。近郊には王子製紙系の製紙工場があったほか、キツネ養殖、野菜栽培が行われ、市内では船舶修理、水産加工が行われた。航路は1945年(昭和20)の出航を最後にとだえていたが、1995年(平成7)に小樽港、稚内港からフェリーが就航、定期航路が復活した(運行は5~9月)。[渡辺一夫]

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精選版 日本国語大辞典の解説

おおどまり おほどまり【大泊】

サハリン(樺太)南部の海港コルサコフの日本領であった時代の名。

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世界大百科事典内の大泊の言及

【コルサコフ】より

…人口4万5300(1992)。旧称大泊(おおとまり)。サハリン島最良の港で知られる。…

※「大泊」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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