精選版 日本国語大辞典 「大福茶」の意味・読み・例文・類語 おおぶく‐ちゃおほぶく‥【大福茶・大服茶】 〘 名詞 〙 元旦に若水で点(た)てた茶。茶に、梅干、山椒、昆布、黒豆などを入れて飲むもので、一年中の悪気を払い、縁起を祝う。村上天皇が疫病に悩まされたとき、茶をのんで平癒された故事から「王服茶」とも表記する。おおぶく。《 季語・新年 》[初出の実例]「男共も面々に新しい布子着て、〈略〉大福茶(ブクチャ)の給仕ふつつかなるも笑の種」(出典:談義本・銭湯新話(1754)一) だいふく‐ちゃ【大福茶・大服茶】 〘 名詞 〙 =おおぶくちゃ(大福茶)[初出の実例]「今も必ず行ふ此の大福茶(ダイフクチャ)を飲み」(出典:風俗画報‐一五六号(1898)人事門) 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例