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…マクスウェル方程式を基本的に変える存在として考えられるものに磁気単極子magnetic monopoleがある。1930年代にP.A.M.ディラックが存在の可能性を指摘して以来,いろいろな形で探索が続けられ,いまだに明確な証拠は存在しないが,とくに後述の大統一理論に関連してきわめて重要な意味をもっている。電磁相互作用の重要な性質の一つに電荷のユニバーサリティがあげられる。…
…このような統一場理論としては,その後,アインシュタインも含めて多くの人々が諸種の理論を試みたが,物理的立場からみて説得性のあるものとはいいがたいものであった。 一方,1954年にはC.N.ヤンとR.L.ミルズが非可換ゲージ場の理論を発表し,これに基づいて,70年代の終りには電磁場と素粒子の弱い相互作用を統一的に記述する理論がS.ワインバーグとA.サラムによって完成され,これをさらに発展させて素粒子の強い相互作用をも含む大統一理論を作ろうとする試みが盛んに行われている。ここで注目すべきことは,ヤンとミルズの理論が,かつてのワイルの理論の生れ変りという面をもっていることである。…
※「大統一理論」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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