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陽子崩壊 ヨウシホウカイ

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デジタル大辞泉の解説

ようし‐ほうかい〔ヤウシホウクワイ〕【陽子崩壊】

大統一理論で導き出される陽子が崩壊する現象。クオークレプトンに変化させる極めて弱い相互作用により、陽子が陽電子π(パイ)中間子、またはニュートリノπ中間子に崩壊するとされる。岐阜県のスーパーカミオカンデをなどで陽子崩壊の観測が続けられているが未だ発見されておらず、陽子に寿命があるならば少なくとも1033年以上と考えられている。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

陽子崩壊
ようしほうかい
proton decay

物質を形づくる基本粒子である陽子が、電子や中間子に変わる過程。標準理論では、陽子は安定に存在し、寿命は無限大であると考えられている。しかし、強い相互作用電磁相互作用を統合しようとする大統一理論では、陽子も崩壊することが予言される。ニュートリノ天文学の誕生のきっかけになったカミオカンデの当初の目的は、この陽子崩壊の検出であった。陽子崩壊に至る期間は、大統一理論により異なるが、当初は10の31乗年程度と見積もられていたものの、これまでの観測の結果、10の33乗年以上と見積もられている。想定する大統一理論により、陽子は陽電子中性パイ中間子、またはK中間子とニュートリノに崩壊すると考えられている。[編集部]

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