大纛(読み)タイトウ

デジタル大辞泉 「大纛」の意味・読み・例文・類語

たい‐とう〔‐タウ〕【大×纛】

軍中で用いる大きな旗。また、天子の乗り物の左に立てる旗。
天皇のいる陣営大本営

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精選版 日本国語大辞典 「大纛」の意味・読み・例文・類語

たい‐とう‥タウ【大纛】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「纛」は旗の意 )
  2. 羽飾りをつけた旗。天子や節度使などの車にたてる。また、軍中に用いる大旗。乗輿の左に立てる大きな軍旗
    1. [初出の実例]「大纛(ダイタウ)扈従して広島大本営に赴き」(出典:不如帰(1898‐99)〈徳富蘆花〉中)
    2. [その他の文献]〔欧陽脩‐昼錦常記〕
  3. 転じて、天皇のいる陣営。大本営。
    1. [初出の実例]「天皇の大纛下に最高の統帥部を置き之を大本営と称す」(出典:戦時大本営条例(明治三六年)(1903)一条)

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普及版 字通 「大纛」の読み・字形・画数・意味

【大纛】だいとう(たう)

み旗。王使の旗。宋・欧陽脩〔相州昼錦堂記〕然らば則ち高大纛も、の榮と爲すに足らず。桓圭冕(こんべん)も、の貴と爲すに足らず。

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