天正カルタ(読み)てんしょうカルタ

精選版 日本国語大辞典 「天正カルタ」の意味・読み・例文・類語

てんしょう‐カルタ テンシャウ‥【天正カルタ】

〘名〙 (カルタはcarta) 天正一五七三‐九二)頃ポルトガル商人船員がもたらしたカルタ。一組は四八枚。寛永一六二四‐四四)頃から図柄を日本向きにあらため、九州三池、京、大坂で大量に刷られて大衆化。のち賭博に用いられるようになったので元祿一六八八‐一七〇四)頃禁止され、代わってウンスンカルタが考案された。
咄本・新版咄会御川(1789)春の雨「これは下々慰みまする天正かるたと申しまして」

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デジタル大辞泉 「天正カルタ」の意味・読み・例文・類語

てんしょう‐カルタ〔テンシヤウ‐〕【天正カルタ】

ポルトガル人がもたらしたもので、天正年間(1573~1592)に流行したカルタ。4種の札おのおの12枚、計48枚で遊ぶ。→ウンスンカルタ

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