太良町(読み)たらちよう

日本歴史地名大系 「太良町」の解説

太良町
たらちよう

面積:七四・五七平方キロ

佐賀県最南端部に位置し、長崎県と接する。東は有明海に面し、北は鹿島市に接し、西・南は多良たら岳・きようヶ岳の裾野が十数条放射線状に有明海方向に延びる。その谷間と海岸線の近くに集落があり、谷間には水田が開け、多良川・糸岐いとき川をはじめとする小河川が有明海へ注ぐ。山麓地帯は蜜柑園となり、山間部は植林に適し、杉や檜材を産出する。また有明海を利用した養殖海苔・赤貝、大浦竹崎おおうらたけざき地区の蟹(竹崎蟹)・たいらぎ漁などでも有名である。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「太良町」の意味・わかりやすい解説

太良〔町〕
たら

佐賀県南端,多良岳の北東斜面にあり,有明海にのぞむ町。 1955年多良町と大浦村が合体して成立。同年七浦村の一部を編入丘陵地ではミカン栽培,有明海沿岸ではノリの養殖が行われる。沈降海岸には小漁港が多く,特に県境近くにある竹崎カニタイラギ (タイラガイ) の水揚げで知られる。竹崎観音寺修正会鬼祭は重要無形民俗文化財。多良岳を中心とする一帯多良岳県立自然公園に属する。 JR長崎本線,国道 207号線が沿岸部を通る。面積 74.30km2。人口 8121(2020)。

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