太陽寺(読み)たいようじ

日本歴史地名大系 「太陽寺」の解説

太陽寺
たいようじ

[現在地名]熊毛町大字八代 市

曹洞宗、氷上山と号し、本尊釈迦如来

寺伝によれば、貞和三年(一三四七)三月、天徳曇貞の創建中世は内藤左衛門隆春の領内であったが、内藤氏のあと毛利氏一門の宍戸氏の領地となり、太陽寺は宍戸家代々の牌所となった。安永年中(一七七二―八一)火災に遭い、その後再建された。深川ふかわ(現長門市)大寧たいねい寺、岩国永興ようこう寺などとともに、防長の同宗四古刹と称される。

寺には雷の水と七不思議の伝説がある。


太陽寺
たいようじ

[現在地名]宮川村栗谷

栗谷くりたに口に山門があり、寺はさらに四キロほど登った石積みの上にある。山号は霊符山。曹洞宗。本尊妙見菩薩像。永延二年(九八八)花山法皇が西国三十三所巡行の際、七日間参籠・潔斎した所と伝えられる。永禄三年(一五六〇)頃、北畠材親の祈願所として建立され、天正年間(一五七三―九二)兵火にかかり、妙見像のみを残して焼失したともいう。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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