奥医師(読み)オクイシ

百科事典マイペディアの解説

奥医師【おくいし】

江戸幕府の職名。将軍,奥向きの人たちを診療した。若年寄(わかどしより)支配,200俵高。法印(ほういん)・法眼(ほうげん)に叙せられるものが多かった。このほか幕府の医師制度では医師最上席にあって従五位法印に叙せられ,半井(なからい)と今大路(いまおおじ)の両家が世襲する典薬頭(てんやくのかみ),殿中表方を診療する番医師,不時の御用に備える寄合(よりあい)医師,小普請(こぶしん)医師,小石川養生所(こいしかわようじょうしょ)の養生所医師などがあった。

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大辞林 第三版の解説

おくいし【奥医師】

江戸幕府の医官。将軍や奥向きの侍医。御近習医師。御側医師。

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精選版 日本国語大辞典の解説

おく‐いし【奥医師】

〘名〙 江戸幕府の職名。将軍や奥向きの人々の診療をつかさどるもの。若年寄の支配に属し、安政年間(一八五四‐六〇)には一三名いた。御近習医師。奥医。奥医者。奥御医師。
※禁令考‐前集・第二・巻一七・寛政元年(1789)二月一七日「奥御医師之調薬等諸家に而相願候者、畢竟医学格別之儀に付、取用候事に候処」

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