女太夫(読み)オンナダユウ

デジタル大辞泉 「女太夫」の意味・読み・例文・類語

おんな‐だゆう〔をんなダイフ〕【女太夫】


江戸時代、菅笠をかぶり、三味線胡弓こきゅうの弾き語りをして歩いた女の門付け芸人正月には鳥追いとなった。
浄瑠璃水芸奇術などの演芸をする女芸人。
歌舞伎変化舞踊七小町容彩四季ななこまちすがたのさいしき」の一。清元。福森喜宇助作詞、清沢万吉作曲。文化13年(1816)江戸中村座初演。女太夫の風俗を舞踊化したもの。

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精選版 日本国語大辞典 「女太夫」の意味・読み・例文・類語

おんな‐だゆうをんなダイフ【女太夫】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 寄席などで浄瑠璃や水芸その他の演芸をする女芸人。女の太夫。
    1. [初出の実例]「女太夫に聞とれて、屋敷の中間門の限を忘れ」(出典:談義本・根無草(1763‐69)前)
  3. 江戸時代、編笠を被り浄瑠璃などを語りながら三味線をひいて門づけした女。平常物乞いをし、正月は鳥追いとして元旦から七草まで鳥追歌をうたって家々を歩いた。鳥追い女。
    1. 女太夫<b>②</b>〈守貞漫稿〉
      女太夫守貞漫稿
    2. [初出の実例]「ふし拝む地蔵の顔はなまぬるし をんな大夫がするゆやの能〈貞室〉」(出典:俳諧・玉海集追加(1667)恋)

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