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水芸 みずげい

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

水芸
みずげい

実際の水を用いる手品,奇術曲芸などの演芸。水からくりから発生したものであるが,江戸時代末期に竹沢藤治曲独楽 (きょくごま) に応用したのが最初といわれる。多くは扇子,刀,花などの先端から水を吹出させたりするが,特に女芸人による水芸が人気を集めた。花柳章太郎が新派に水芸を取入れたのは 1933年8月の東劇公演が最初で,その舞台『滝の白糸』の水芸が知られるほかは,現在ではあまりみられない。

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デジタル大辞泉の解説

みず‐げい〔みづ‐〕【水芸】

水を用いる曲芸や手品。囃子(はやし)に合わせて、扇子や刀・衣服などの先から水を噴き出させるもの。細い管を通した仕掛けがしてあり、多く女性が演じる。 夏》

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百科事典マイペディアの解説

水芸【みずげい】

水を用いる曲芸奇術。演者はおもに女性で,衣服,扇子,刀,湯のみなどから水を噴出させる。細い管を通してあるのが仕掛。幕末に曲独楽(ごま)の竹沢藤治が一座の少女に演じさせたのが最初といわれ,奇術師松旭斎天勝が得意とした。

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世界大百科事典 第2版の解説

みずげい【水芸】

水を用いて種々のからくりを見せる見世物一種。水からくり。水を利用した仕掛物は,すでに寛文期(1661‐73)から行われている。1729年(享保14)の夏に,京都四条河原で〈臥竜竹(がりゆうちく)〉と称されて見世物に出たのもその一種で,水槽の中に枝葉のある青竹を植え込み,青竹から絶えず水を噴出しているが,それによって水槽の水が少しも増減しないという精巧さで人々を驚かせたという。1806年(文化3),名古屋で水からくりがあり,銚子,果物,たばこ盆きせる,壺,刀の身などいろいろな物から水を噴射させて〈奇観〉と称されている。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

水芸
みずげい

本物の水を用いて行う奇術や曲芸の総称。水からくりともいう。精密な細工や仕掛けで人形などを遣う水からくりの見世物は、寛文(かんぶん)期(1661~73)から竹田からくりの一座などによって行われていた。1806年(文化3)名古屋の大須(おおす)で興行された水からくりは、銚子(ちょうし)、果物、たばこ盆、壺(つぼ)、刀などから水を噴射させる奇観で人々を驚かせた。その方法は、細い管を舞台袖(そで)から演者の手元足元を通して品物に通じておき、口上や音曲にあわせて裏で水栓を開けたり閉めたりしたものであった。これらの手法は歌舞伎(かぶき)や人形芝居にも取り入れられた。明治末には奇術師の初代松旭斎天勝(しょうきょくさいてんかつ)も水芸を売り物にした。新派の演目『滝の白糸』では、この水芸の場を見せ場の一つにしている。[織田紘二]

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