好中球は白血球の構成成分の一種で、主に細菌や
好中球自体に原因がある内因性(先天性好中球減少症や周期性好中球減少症など)、細胞外の原因による外因性(免疫性好中球減少症や薬剤性、感染症に伴うもの)、好中球減少を合併するシュバッハマン・ダイアモンド症候群や先天性角化異常症などによるものなど、さまざまな原因で好中球が減ります。
繰り返す発熱、口内炎や
一般的には末梢血中の好中球数が1500/μℓ未満の状態と定義されますが、臨床上で
また、他の疾患を除外したり好中球系の低形成や成熟障害を確認するために、骨髄検査も必要になることがあります。好中球エラスターゼ遺伝子の変異が、先天性好中球減少症では約70%、周期性好中球減少症ではほとんどの患者さんに認められています。
①感染症の予防と治療
イソジン
②
先天性好中球減少症に対してはGCSF製剤投与の有効性が確認されています。しかし、GCSF投与によると考えられる二次性骨髄異形成(こつずいいけいせい)症候群や急性骨髄性白血病が約10%の症例に発症したという報告があり、注意深く経過観察する必要があります。
先天性好中球減少症で、GCSF投与に反応せず重症の感染症を繰り返す場合や、骨髄異形成症候群を発症した場合には、根治療法として
出典 法研「六訂版 家庭医学大全科」六訂版 家庭医学大全科について 情報
血液中の好中球の絶対数が減った状態、あるいはそれにより起こる疾病。こうした状態を易感染状態と表現し、好中球数の減少の程度に応じて軽症、中等症、重症に分け、重症度が増すにつれて免疫力が減退し、感染症を発症する危険性が高まる。好中球は、白血球のなかで好酸球や好塩基球と同じ顆粒(かりゅう)球の仲間であるため、顆粒球減少症もほぼ同義として扱われることが多い。また血中の白血球数の減少によって易感染状態となる白血球減少症も、多くは白血球の50%以上を占める好中球やリンパ球の減少によるもので、これも実際には好中球減少症と同じ意味で使われることが一般的である。
[編集部]
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
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