妖言(読み)ようげん

精選版 日本国語大辞典 「妖言」の意味・読み・例文・類語

よう‐げん エウ‥【妖言・言】

〘名〙 あやしい言説。悪いことが起こるというような、人をまどわせる流言。不吉で奇怪な予言
令義解(718)獄「指斥乗輿。及妖言惑衆者。撿挍訖奏」 〔史記‐淮南王安伝〕

およずれ‐こと およづれ‥【妖言】

〘名〙 人を惑わすようなことば。あやしい話。不吉な作り話ようげん。およずれ。
書紀(720)天智九年正月(北野本訓)「復、誣妄(たはこと)妖偽(オヨツレコト)禁断(いさひや)む」

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デジタル大辞泉 「妖言」の意味・読み・例文・類語

およずれ‐ごと〔およづれ‐〕【妖言】

根拠のない、人を迷わせる言葉うわさ
狂言たはことか―かこもりくの泊瀬はつせの山にいほりせりといふ」〈・一四〇八〉

よう‐げん〔エウ‐〕【妖言】

あやしい言説。不吉で人をまどわせるような流言。

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普及版 字通 「妖言」の読み・字形・画数・意味

【妖言】よう(えう)げん

まがごと。〔史記、孝文紀〕今、法に誹謗妖言の罪り。是れ衆臣をして敢てを盡さざらしめ、上をして失を聞くに由(よし)無(なか)らしむるなり。將(は)た何を以て方の賢良を來さんや。

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