妙感寺(読み)みようかんじ

日本歴史地名大系 「妙感寺」の解説

妙感寺
みようかんじ

[現在地名]甲西町三雲

臨済宗妙心寺派。雲照山と号する。本尊は木造千手観音坐像。寺伝によれば、建武―暦応(一三三四―四二)の頃宗弼(万里小路藤房)開基という。宗弼は後醍醐天皇の側近で、万里小路宣房の子とされる。京都妙心寺第二世となり、晩年当寺に隠棲したといわれる。なお「蔭涼軒日録」長享元年(一四八七)九月二四日条などに三雲郷妙感寺とみえるのは当寺のことと思われる。


妙感寺
みようかんじ

[現在地名]犬山市犬山 山寺

瑞泉ずいせん寺の南約五〇〇メートルにあり、境内には妙感寺古墳がある。一翁山と号し日蓮宗。本尊木造日蓮上人説法坐像。山寺ともいわれる。下大本しもだいほん町に曹洞宗天岳てんがく寺があり、一画円公首座という僧がいたが、夜盗に殺されて無住になった(犬山里語記)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android