(読み)ト

デジタル大辞泉 「妬」の意味・読み・例文・類語

と【妬】[漢字項目]

常用漢字] [音](漢) [訓]ねたむ やく そねむ
やきもちをやく。ねたむ。「妬心嫉妬

ねた【妬/嫉】

《形容詞「ねた(妬)し」の語幹から》ねたましいこと。また、恨みに思うこと。根にもつこと。
「宵に悪口あくこうせられしその―に、わざと口を裂かるるとぞ」〈曽我・九〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「妬」の意味・読み・例文・類語

ねった・い【妬】

〘形口〙 ねった・し 〘形ク〙 「ねたし(妬)」の変化した語。「ちぇっ」「ちきしょう」のように、感動詞的にも用いる。
※平松家本平家(13C前)九「妬(ネッタイ)、左有ば景季も盗む可かりける者を」
※浄瑠璃・平仮名盛衰記(1739)一「のふのふねったい佐々木殿」

と【妬】

〘名〙 ねたむこと。やきもちをやくこと。
魚玄機(1915)〈森鴎外〉「女道士仲間では、かう云ふ風に親しくするのを対食と名づけて、傍(かたはら)から揶揄する。それには羨と妬(ト)とも交ってゐるのである」

ねった・し【妬】

〘形ク〙 ⇒ねったい(妬)

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