娘子(読み)ムスメゴ

デジタル大辞泉 「娘子」の意味・読み・例文・類語

むすめ‐ご【娘子】

むすめ」に同じ。
「こなたには、おな上﨟と言うて、―がござらうが」〈狂言記・貰聟〉

じょう‐し〔ヂヤウ‐〕【娘子/嬢子】

むすめ。少女
おんな。婦人。また、他人の妻。

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精選版 日本国語大辞典 「娘子」の意味・読み・例文・類語

じょう‐しヂャウ‥【娘子・嬢子】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 女の子。むすめ。おとめご。
    1. [初出の実例]「和銅四年歳次辛亥河辺宮人姫嶋松原見嬢子屍悲嘆作歌二首」(出典万葉集(8C後)二・二二八・題詞)
    2. [その他の文献]〔北斎書‐祖伝〕
  3. 一般に女をいう。婦人。また、他人の妻。細君。〔長沢本俗語解(18C)〕
  4. 母。
  5. 娼妓売春婦

むすめっ‐こ【娘子】

  1. 〘 名詞 〙 娘を、親しんで、あるいは軽んじていう語。
    1. [初出の実例]「とふぞ男にはじめての女といろがして見たいが、むすめっこやなどはとてもおよばねへ事だからと」(出典:洒落本・角雞卵(1784か)後夜の手管)

むすめ‐ご【娘子】

  1. 〘 名詞 〙むすめ(娘)
    1. [初出の実例]「御娘子の御所望の候」(出典:車屋本謡曲・景清(1466頃))

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普及版 字通 「娘子」の読み・字形・画数・意味

【娘子】じよう(ぢやう)し

むすめ、妻、母。宮妃より遊女に至るまで、みないう。女子の通称。〔旧唐書、平陽公主伝〕、~山中命を招引して數百人を得、兵をして以て高に應ず。~義軍、河を渡るにび、~餘をゐて、太宗の軍と渭北に會す。~營中、號(な)づけて娘子軍と曰ふ。

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