嫡嫡(読み)チャクチャク

デジタル大辞泉 「嫡嫡」の意味・読み・例文・類語

ちゃく‐ちゃく【嫡嫡】

代々一家家督を受け継いでいること。また、その人や、そのような家柄嫡流
徳川の家には―の自分であると思うと」〈菊池寛忠直卿行状記

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精選版 日本国語大辞典 「嫡嫡」の意味・読み・例文・類語

ちゃく‐ちゃく【嫡嫡】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 血すじの正しい嫡子から嫡子へと代々家督を伝えること。また、そのような家柄。そのような正系を受け継ぐ人。正統血脈。嫡流。また、学問・芸能の諸道の正系を伝えること。てきてき。
    1. [初出の実例]「是講是故良源僧正所知行也。門跡相伝嫡々行之」(出典左経記‐寛仁三年(1019)一〇月一四日)
    2. 「つくづく案ずるやう、十郎と云ふも伊東のちゃくちゃくたり」(出典:曾我物語(南北朝頃)六)
  3. 正真正銘であること。まちがいないさま。また、その人。ちゃきちゃき。
    1. [初出の実例]「一銭持たねど侍のちゃくちゃく」(出典:浄瑠璃・薩摩歌(1711頃)夢分舟)

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普及版 字通 「嫡嫡」の読み・字形・画数・意味

【嫡嫡】てきてき・ちやくちやく

嫡流。

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