季の御読経(読み)キノミドキョウ

デジタル大辞泉 「季の御読経」の意味・読み・例文・類語

き‐の‐みどきょう〔‐みドキヤウ〕【季の御読経】

春秋の2季、陰暦2月と8月に3日ないし4日間、宮中で、大般若経だいはんにゃきょう衆僧転読させた儀式

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精選版 日本国語大辞典 「季の御読経」の意味・読み・例文・類語

き【季】 の 御読経(みどきょう)

  1. 春秋の二季、宮中で、大般若経を衆僧に講読させる儀式。二月、四月、八月、十月の四季に行なわれた例もあるが、ほぼ二月と八月に三日ないし四日、吉日をえらび、紫宸殿大極殿などで行なわれた。御読経。《 季語・春 》
    1. [初出の実例]「きの御ど経の威儀師。赤袈裟(あかげさ)着て僧の名どもよみあげたる、いときらきらし」(出典枕草子(10C終)一五六)
    2. [その他の文献]〔俳諧・増山の井(1663)〕

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