あんしめんどうこう
安四面銅鉱
tetrahedrite
テトラヘドライト,ゆう銅鉱ともいわれる鉱物。四面銅鉱族(tetrahedrite group)のうち,安四面銅鉱系(tetrahedrite series)の名称で使われる。多くの安四面銅鉱とされてきたものは,鉄安四面銅鉱(tetrahedrite-(Fe))-亜鉛安四面銅鉱(tetrahedrite-(Zn))固溶体であり,AgのCu置換,AsのSb置換などがある。以下,鉄安四面銅鉱-亜鉛安四面銅鉱固溶体の主な諸性質を示す。立方晶系,空間群,格子定数a1.03〜1.04nm,単位格子中2分子含む。四面体結晶のほか,粒状,塊状など。金属光沢。劈開なし。硬度3.5〜4。比重4.95〜4.99。灰〜黒色,条痕黒〜褐黒色,Znの多いものほど褐色味が強い。不透明,反射光下で灰〜オリーブ褐色,反射能 R = 30.3%(400nm)〜33.0(560)。鉱脈鉱床・スカルン鉱床・黒鉱鉱床・層状マンガン鉱床・別子型鉱床などから黄銅鉱・方鉛鉱・閃亜鉛鉱・黄鉄鉱・炭酸塩鉱物・蛍石などとともに産出。四面体(tetrahedron)結晶から命名。
執筆者:青木 義和・清水 正明・松原 聰
参照項目:四面銅鉱
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報
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安四面銅鉱
あんしめんどうこう
tetrahedrite
四面銅鉱系鉱物の一つ。砒(ひ)四面銅鉱のアンチモン置換体。少量成分のAg(銀)がCu(銅)より多くなったものを銀安四面銅鉱(あるいはフライベルグ鉱freibergite)という。比較的低温生成の熱水鉱床、同じく接触交代鉱床(スカルン型鉱床)、黒鉱鉱床、含銅硫化鉄鉱床、地熱帯中に産する。形態は正四面体を基調とし、ときに貫入双晶(2個体が互いに入り込んだ形状を示す双晶)をなす。命名は化学成分と形態にちなむ。
[加藤 昭]
安四面銅鉱(データノート)
あんしめんどうこうでーたのーと
安四面銅鉱
英名 tetrahedrite
化学式 Cu10(Fe,Zn)2[S|(SbS3)4]
(Fe>Zn,Fe
Zn)
少量成分 Ag,Hg,Te,Mn,Cd,Ni,Co,Pb,As,Bi,Te,Se
結晶系 等軸
硬度 3~3.5
比重 5.0
色 鋼灰
光沢 金属
条痕 黒,Znに富むものは暗赤
劈開 無
(「劈開」の項目を参照)
出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例
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