安東貞美(読み)アンドウ サダミ

20世紀日本人名事典 「安東貞美」の解説

安東 貞美
アンドウ サダミ

明治・大正期の陸軍大将



生年
嘉永6年8月19日(1853年)

没年
昭和7(1932)年8月29日

出生地
信濃国飯田(長野県)

学歴〔年〕
大阪兵学寮卒

経歴
飯田藩士で槍指南役・安東辰武の三男に生まれ、母は歌人菊子。初め久吉、のち貞美と改める。習字と文学を高遠藩の儒者・中村黒水らに学び、明治3年大阪兵学寮に入り、5年陸軍少尉、16年少佐となる。26年欧州へ出張、27年帰国して大佐となり、31年少将、台湾守備混成第2旅団長。この間、参謀本部出仕、陸軍士官学校校長を務め、西南戦争、日清戦争に従軍日露戦争では歩兵第19旅団長として出征中将昇進。40年男爵を授かる。43年第12師団長、45年朝鮮駐剳軍司令官を経て、大正4年台湾総督、大将となった。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「安東貞美」の解説

安東貞美 あんどう-ていび

1853-1932 明治-大正時代軍人
嘉永(かえい)6年8月19日生まれ。陸軍士官学校校長,第十二師団長,朝鮮駐箚(ちゅうさつ)軍司令官を歴任。大正4年陸軍大将。のち台湾総督をつとめる。この間西南戦争,日清(にっしん)・日露戦争に従軍し,功をたてた。昭和7年8月29日死去。80歳。信濃(しなの)(長野県)出身。大阪兵学寮卒。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

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