日本歴史地名大系 「安美郷」の解説
安美郷
あなみごう
中世の当郷は、現出石町北部から現豊岡市南東部にかけての
安美郷
あなみごう
「和名抄」所載の郷。諸本ともに訓を欠くが、天平勝宝二年(七五〇)正月八日の但馬国司解(東南院文書)などにみえる出石郡穴見郷に相当すると考えられ、訓はアナミであろう。同解や同年三月六日の但馬国司牒、同年五月一三日および七月二日の東大寺三綱牒案(いずれも同文書)によると、穴見郷戸主大生直山方の奴糟麻呂(歳二四)が稲九〇〇束、穴見郷戸主土師部美波賀志の奴藤麻呂(歳一五)が稲八〇〇束で買上げられて奈良東大寺に施入されたが、糟麻呂は
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報