宗教改革史(読み)しゅうきょうかいかくしねんぴょう

日本大百科全書(ニッポニカ) 「宗教改革史」の意味・わかりやすい解説

宗教改革史(年表)
しゅうきょうかいかくしねんぴょう

1415 フスコンスタンツ公会議で異端とされ、火刑
1483 ルターアイスレーベン(ドイツ東部)に生まれる(~1546)
1484 ツウィングリ、ウィルトハウス(スイス)に生まれる(~1531)
1509 カルバン、ノアイヨン(フランス)に生まれる(~1564)
1512 ルター、聖書学の講義を開始
1516 エラスムス『校訂新約聖書』を刊行
1517 ルター『九十五か条の論題』を発表
1519 ツウィングリ、チューリヒで改革開始。ルター、ライプツィヒエックと討論会(ライプツィヒ討論
1520 ルター『ドイツ国民のキリスト教貴族に与う』を刊行、教皇の破門脅迫状を焼く
1521 ルター、ウォルムス国会で帝国追放処分刑(ウォルムス勅令)、『新約聖書』のドイツ語翻訳(ルター訳聖書)。メランヒトン『神学綱要』を刊行
1522 ジッキンゲンら「騎士戦争」を起こす
1523 ツウィングリ『六十七か条の論題』を第一回チューリヒ討論会に提出
1524 ドイツ農民戦争始まる(~1525)。エラスムス『自由意志論』を刊行
1525 ルター『農民の殺人・強盗団に抗して』刊行。ルター『奴隷意志論』により、エラスムスとの自由意志論争を起こす。ミュンツァー処刑される
1526 第一回シュパイエル国会、ウォルムス勅令の実施を延期する
1527 ザクセン選帝侯領内で巡察教会制度開始される。スウェーデンで宗教改革実施
1528 ベルン市、宗教改革を導入
1529 第二回シュパイエル国会、ウォルムス勅令の実施を求む。ルターとツウィングリ、聖餐(聖体)論をめぐってマールブルク宗教会談。イギリスで宗教改革議会(~1536)始まる
1530 アウクスブルク国会での新・旧教の和解失敗。「アウクスブルク信仰告白」、ルター派の基本信条となる
1531 シュマルカルデン同盟創設される。ツウィングリ、カッペルの戦いで戦死
1534 フランスで新教徒の弾圧が激化し、カルバン、スイスのバーゼル亡命。イギリス、「国王至上法」制定
1536 カルバン『キリスト教綱要』(初版)を刊行、ジュネーブの改革運動に参加。イギリスのヘンリー8世、修道院の解散を実施。ルター派およびツウィングリ派間に『ウィッテンベルク一致信条』、ルター主義が南ドイツに浸透。デンマーク、宗教改革の実施にとりかかる
1538 カルバン、教会規律をめぐり都市当局と闘い、ジュネーブを追放される
1539 ニュルンベルクでカトリック諸侯の同盟成立(ニュルンベルク同盟)
1540 イエズス会認可される(イグナティウス・デ・ロヨラ)
1541 カルバン、ふたたびジュネーブで活躍
1545 トレント公会議始まる(~1563)(反宗教改革)
1546 シュマルカルデン戦争始まる(~1547)
1548 アウクスブルクの「仮信条協定」、帝国法として発布
1549 『チューリヒ一致信条』(『第一スイス信条』、ツウィングリ派とカルバン派との一致信条)成る
1552 イギリス、『一般祈祷書』制定
1553 イギリスで「アウクスブルク信仰告白」を基準に『四十二か条信仰告白』成立
1555 アウクスブルクの和議。カルバン、ジュネーブにおける地位確立
1559 イギリス、「国王至上法」および「礼拝統一法」を制定、国教会(イングランド教会)制度確立する。フランス改革派第一回全国教会会議
1560 『スコットランド信仰告白』議会で承認
1562 ユグノー戦争(~1598)
1563 イギリス国教会『三十九か条信仰告白』成立
1565 オランダ、新教派「貴族同盟」を結成
1566 オランダ、カルバン派民衆の聖像破壊
1568 オランダ独立戦争(~1648)
1572 サン・バルテルミーの虐殺起こる
1573 南フランスのミヨーで、改革派が政治会議を開催。ユグノー派は国王政府から独立した政治組織を結成
1576 フランス、過激派カトリック「旧教同盟」を結成
1579 オランダ、カトリック派貴族「アラス同盟」を結成、これに対抗してユトレヒト同盟が成立
1593 イギリス、「国教忌避者処罰法」制定
1598 ナントの王令。フランス改革派教会容認される
1618 三十年戦争始まる(~1648)
1620 ピューリタン会衆派、メイフラワー号で北米移住
1640 イギリスでピューリタン革命始まる

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

プラチナキャリア

年齢を問わず、多様なキャリア形成で活躍する働き方。企業には専門人材の育成支援やリスキリング(学び直し)の機会提供、女性活躍推進や従業員と役員の接点拡大などが求められる。人材の確保につながり、従業員を...

プラチナキャリアの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android