宗牧(読み)そうぼく

改訂新版 世界大百科事典 「宗牧」の意味・わかりやすい解説

宗牧 (そうぼく)
生没年:?-1545(天文14)

戦国時代の連歌師。姓は谷,別号は孤竹斎(こちくさい)。出生越前ともいうが不詳。宗長そうちよう),宗碩そうせき)に師事,1536年(天文5)ごろ北野連歌会所宗匠となる。近衛家に出入りし,朝倉氏や今川氏ら戦国大名と交わった。晩年,息宗養(そうよう)を伴い関東に下向し《東国紀行》を著したが,途中下野国佐野で客死した。享年80歳とする説があるが疑わしい。《矢島小林庵百韻》や句集《孤竹》,連歌論書《胸中抄》のほか宗祇(そうぎ)や宗長らの連歌作品の注釈書を残した。
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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「宗牧」の意味・わかりやすい解説

宗牧
そうぼく

[生]?
[没]天文14(1545).9.22. 佐野
室町時代の連歌作者。谷氏。別号,孤竹斎,半隠軒。宗祇亡きあとの連歌界で,宗碩とともに活躍。三好長慶や北条氏康らの武将厚遇を受け,各地に旅行し,連歌の普及に努めた。著書『当風連歌秘事』 (1542) ,『東国紀行』 (44~45) ,『胸中抄』『闇夜一灯』など。

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デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「宗牧」の解説

宗牧 そうぼく

谷宗牧(たに-そうぼく)

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