官営鉱山(読み)かんえいこうざん

百科事典マイペディア 「官営鉱山」の意味・わかりやすい解説

官営鉱山【かんえいこうざん】

明治政府は1872年鉱山心得,翌年日本坑法を公布し,従来幕府諸藩の手にあった生野(いくの)・院内小坂銀山佐渡金山釜石鉄山三池炭鉱など全国67鉱山を官営に移した。これら鉱山に近代的な設備を施し,外国人技術者を招いて開発に当たらせた。→官業払下げ生野銀山
→関連項目官営工業

出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「官営鉱山」の意味・わかりやすい解説

官営鉱山
かんえいこうざん

明治政府は鉱業振興政策として明治初年から鉱山の官行を断行し,明治1 (1868) 年 12月に,まず生野鉱山,次いで佐渡金山を官行山とし,同5年の「鉱山心得書」,翌年の日本坑法の公布により,日本国中の鉱物はすべて日本政府の所有であることを宣言し,同時に三池高島などの炭鉱その他の主要鉱山を官有とし,外人技術者の指導のもとに鉱山の近代化をはかった。これらの官営鉱山は,技術水準および経営状態により 1874~89年の間に民営へ移管された。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android