官紀(読み)カンキ

精選版 日本国語大辞典 「官紀」の意味・読み・例文・類語

かん‐きクヮン‥【官紀・官規】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 役人規則。官吏が服務する際に、守らねばならない規律。
    1. [初出の実例]「特に今日は官紀振粛を政府に求むるの必要もあり」(出典:東京日日新聞‐明治二六年(1893)一一月三〇日)
    2. [その他の文献]〔新唐書‐杜佑伝〕
  3. 役所がきめた規則。おおやけのきまり。
    1. [初出の実例]「官規によれば、かくの如く一日二興行をなすものは」(出典:東京風俗志(1899‐1902)〈平出鏗二郎〉下)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「官紀」の意味・わかりやすい解説

官紀
かんき

公務員が職務を遂行するにあたり遵守すべき服務規律をいう。公行政は公権力に基づいて行われるために,それを担当する公務員に対して,一般人とは異なった厳格な服務規律に従うことが要請される。第2次世界大戦前の日本では 1887年に布告された官吏服務紀律が有名で,「天皇陛下ノ政府ニ対シ忠順勤勉ヲ主トス」べきことが規定されていた。現在は国家公務員法 96条および地方公務員法 30条に,公務員としての服務の根本基準が定められている。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android