官吏服務紀律(読み)カンリフクムキリツ

  • かんりふくむきりつ クヮンリ‥
  • かんりふくむきりつ〔クワンリ〕

世界大百科事典 第2版の解説

明治憲法下における一般官吏の義務を規律した勅令で,1887年(明治20)公布軍人警察官裁判官などはその対象外にあった。1871年太政官職制設置に伴い,官吏の休暇や勤務時間について太政官達が出され,79年には服務心得が布告された。次いで82年自由民権運動への対応に苦しむ地方官統制のため,地方巡察使派遣規定に特色をもつ行政官吏服務紀律が制定された。さらに85年内閣制度創設に伴い,87年これは全文改正され官吏服務紀律となった。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

明治憲法下において、天皇の官吏の服務義務を定めた勅令(明治20年勅令39号)。その第1条は、「凡(およ)ソ官吏ハ天皇陛下及天皇陛下ノ政府ニ対シ忠順勤勉ヲ主トシ法律命令ニ従ヒ各其(その)職務ヲスヘシ」と規定し、官吏が統治権総攬(そうらん)者としての天皇への人的な忠誠観念によって義務づけられた天皇の使用人であることを、明治憲法第10条の天皇の官制大権・任官大権の規定とともに明示した。1948年(昭和23)7月、国家公務員施行により廃止。[平田和一]

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精選版 日本国語大辞典の解説

〘名〙 官吏が業務に服するについての義務を規定した法規。現在は国家公務員法の中に、新内容で吸収されている。
※官吏服務紀律(明治二〇年)(1887)「朕官吏服務紀律の改正を裁可し茲に之を施行せしむ」

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