宝慶寺(読み)ほうきようじ

日本歴史地名大系 「宝慶寺」の解説

宝慶寺
ほうきようじ

[現在地名]大野市宝慶寺

清滝きよたき上流渓谷にある。薦福山と号し、曹洞宗本尊釈迦如来。日本曹洞第二道場。

〈近江・若狭・越前寺院神社大事典〉

〔開山寂円とその後〕

開山中国宋朝の高僧寂円とされる。寂円は明州慶元府の太白山天童景徳禅寺で道元とともに如浄を師として参学していたが、安貞二年(一二二八)帰国した道元のあとを慕って来朝し、永平えいへい(現福井県永平寺町)二代孤雲懐弉に嗣法し、弘長元年(一二六一)この地に入り、石上坐禅一八年に及んだという。この間、領主藤原下野守(知円)が帰依して弘安元年(一二七八)当寺を創建したと伝える。その後正安元年(一二九九)山林田畑を寄進して、北条時頼の菩提を弔った。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

デジタル大辞泉プラス 「宝慶寺」の解説

宝慶(ほうきょう)寺

福井県大野市、清滝川の上流にある曹洞宗の寺院。山号は薦福山、本尊は釈迦如来。南宋(中国)出身の僧、寂円による開山と伝わる。

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