宮門跡(読み)ミヤモンゼキ

デジタル大辞泉 「宮門跡」の意味・読み・例文・類語

みや‐もんぜき【宮門跡】

門跡の一。法親王入道親王住職として居住した寺院仁和寺にんなじ輪王寺りんのうじ青蓮院しょうれんいん聖護院しょうごいんなど。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「宮門跡」の意味・読み・例文・類語

みや‐もんぜき【宮門跡】

〘名〙 仏語。門跡の一つ。法親王、または入道親王が住職として居住する寺院。仁和寺青蓮院知恩院輪王寺大覚寺または一乗寺妙法院聖護院・照高院・勧修寺・三千院(円融院)・曼珠院・毘沙門堂・円満院の一三か寺を称するが、実際には親王家に限って入寺するのは輪王寺・仁和寺・大覚寺の三門跡で、その他は摂家からも入寺できた。
※殿中申次記(15C末‐16C中か)「宮門跡は准后不沙汰御送也」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

世界大百科事典(旧版)内の宮門跡の言及

【門跡】より

… 江戸時代になると,幕府は多くの門跡寺院をそのときどきの住持の族姓によって,次のように制度化した。皇子入室の寺を宮(みや)門跡,伏見・有栖川・桂の三宮家より入室の寺を親王門跡,摂家(せつけ)(五摂家)入室の寺を摂家門跡,清華(せいが)家入室の寺を清華門跡,これに東西の本願寺,興正寺,専修(せんじゆ)寺,仏光寺,錦織寺を准門跡と定めた。中世・近世において,皇室や公家は自由に分家は許されなかった。…

※「宮門跡」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android