宵田町(読み)よいだまち

日本歴史地名大系 「宵田町」の解説

宵田町
よいだまち

[現在地名]出石町宵田

ほん町の北に位置する町人町。本町六ヵ町の一で、北はうら町、東は鋳物師いもじ町。町名山名祐豊有子山ありこやま(高城)城下を開いたとき当地に山名氏の重臣気多けた郡宵田城(現日高町)の城主垣屋氏の居館があったことに由来するという。出石封内明細帳、文化七年(一八一〇)の城下絵図などによると、竪町は本町竪町の北側に並行する長さ九五間・幅三間五尺の東西路の両側町。道筋の中央を幅二尺五寸の溝が流れ、東は鋳物師町の竪町、西は田結庄たいのしよう町に続いていた。


宵田町
よいだまち

[現在地名]豊岡市中央町ちゆうおうまち

なか町の南に位置し、南は郭内、西はてら町に接し、東は円山まるやま川。天正一〇年(一五八二)発足の豊岡町(城下)五町の一。同年地子免除(免除高二五石四斗余・反畝合一町三反一畝余)となる(「豊岡五町御免地旧記之写」鳥井家文書)。北からしも(滋茂町)中町と続き上町となるところが宵田町であるのは、近隣の宵田町(現日高町・出石町)同様に但馬守護山名氏四天王の一と称された垣屋氏の居所との関連が推定される。豊岡五町御免地旧記之写によると承応三年(一六五四)の家数五三。延宝七年(一六七九)免除高のうち五斗余が道引となり、残高は二四石九斗余。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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