鎌倉時代中期の公家(くげ)、歌人。雅経(まさつね)の孫、また、教定(のりさだ)の子。母は北条実時(さねとき)の女(むすめ)。正二位、参議に至る。関東祗候(しこう)の廷臣で、京、鎌倉をしばしば往来した。家業としての蹴鞠(けまり)にも秀で、また、御子左(みこひだり)家との縁戚関係もあって歌人としても知られた。1293年(永仁1)には、二条為世(ためよ)、京極為兼(ためかね)、六条隆博(たかひろ)とともに勅撰(ちょくせん)集撰進を命じられたが、この企画は中絶した。家集に『隣女和歌集』『別本隣女和歌集』があり、日記・紀行に『春の深山路(みやまじ)』『飛鳥井雅有日記』などがある。
[島津忠夫]
『佐佐木信綱校訂『飛鳥井雅有日記』(1949・古典文庫)』
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(三角洋一)
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