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富春軒仙渓 ふしゅんけんせんけい

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

富春軒仙渓
ふしゅんけんせんけい

江戸時代 17世紀末の立華作家。貞享5 (1688) 年に『立華時勢粧 (りっかいまようすがた) 』の大著刊行。どの系統にもとらわれずに研究し一流派を開く。桑原専慶流専慶流はこの流れでさらに数分派がある。草木の研究も詳細で技術的にもすぐれていたらしく,変化の多い曲線の美を追究し,古典的様式終着点を示したといえよう。

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デジタル版 日本人名大辞典+Plusの解説

富春軒仙渓 ふしゅんけん-せんけい

?-? 江戸時代前期の華道家。
池坊(いけのぼう)の高弟だったが,専慶流をおこす。貞享(じょうきょう)-元禄(げんろく)(1684-1704)のころ活躍。立花をよくし,自然のままの草木をもちいた斬新な作品で評判となった。姓は桑原。名は伝右衛門。著作に「立花秘伝抄」「立花時勢粧(いまようすがた)」。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

富春軒仙渓
ふしゅんけんせんけい

生没年不詳。江戸時代のいけ花作家。富春軒と号す。貞享(じょうきょう)から元禄(げんろく)(1684~1704)ごろ活躍し、桑原専慶流、専慶流などの流祖。池坊(いけのぼう)の高弟であったが、分かれて別流派をなし、『立花秘伝抄(りっかひでんしょう)』全五巻、『立花時勢粧(いまようすがた)』全三巻の計八巻を版行している。その作品は一作ごとに創意工夫をこらし、珍しい枝ぶりの草木を用いて千変万化の技巧を加え、当時のはで好みの町人趣味に投じて人気を博した。[北條明直]

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