富良野岳(読み)フラノダケ

デジタル大辞泉 「富良野岳」の意味・読み・例文・類語

ふらの‐だけ【富良野岳】

北海道中央部、十勝岳連峰の最南端にある山。標高1912メートル。高山植物が多く見られる。大雪山国立公園一部

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改訂新版 世界大百科事典 「富良野岳」の意味・わかりやすい解説

富良野岳 (ふらのだけ)

北海道中央部,上川支庁南富良野町にある火山。標高1912m。十勝火山群に属し,溶岩流からなる成層火山で,山体の開析が進んでいる。爆裂火口が三つあり,西斜面にある火口が直径約500mで最も大きく,頂上部の火口は直径約100m,その北東の火口は直径約250mである。南西には前富良野岳(1625m)が連なる。西麓のベベルイ川流域や南麓原始ヶ原扇状地には湿地が広がり,原始ヶ原は湿原植物群落に恵まれる。
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日本大百科全書(ニッポニカ) 「富良野岳」の意味・わかりやすい解説

富良野岳
ふらのだけ

北海道中央部、富良野市と上富良野町とにまたがる火山。標高1912メートル。十勝岳火山群(とかちだけかざんぐん)の南西部に形成された成層火山で、広大な溶結凝灰岩基盤にのり、山体は安山岩質溶岩を主とし、上部の噴出物は橄欖(かんらん)岩などの有色鉱物に富む。頂上部の直径100メートルの火口のほか、その北東に直径250メートル、西斜面に500メートルの火口がある。南麓(なんろく)の標高1000~1600メートルの地に原始ヶ原の湿原が広がる。大雪山(たいせつざん)国立公園に含まれ、北麓の十勝岳温泉から頂上まで約3時間の登山コースがある。

岡本次郎

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