上富良野町(読み)かみふらのちよう

日本歴史地名大系 「上富良野町」の解説

上富良野町
かみふらのちよう

面積:二三七・一八平方キロ

昭和二六年(一九五一)空知郡上富良野村が町制を施行して成立。上川支庁管内南部に位置し、南は中富良野町・富良野市、西から北は上川郡美瑛びえい町、南東端は十勝支庁上川郡新得しんとく町、南富良野町。町の南東部には十勝岳富良野岳(一九一二・一メートル)・上ホロカメットク山・前富良野岳(一六二五メートル)などの山が連なる。市街地のある中央部は富良野盆地北部にあたり、周辺の丘陵部から盆地に流入する中小の河川は富良野川に合流して南下する。南部を十勝岳山麓に発するヌッカクシ富良野川・ベベルイ川が西流する。町の西部南北にJR富良野線・国道二三七号がほぼ並走し、上富良野駅がある。明治二年(一八六九)八月の国郡画定により石狩国空知郡に所属し、伊達英橘(邦直)・伊達勝三郎(広高)・亘理元太郎(胤元)の分領支配を経て、同四年八月開拓使の直轄となった。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「上富良野町」の意味・わかりやすい解説

上富良野〔町〕
かみふらの

北海道中央部,富良野盆地の北部にある町。 1951年町制。南東端に大雪山国立公園の十勝岳,富良野岳がそびえる。十勝岳の裾野の傾斜地約 30度まで耕地が広がり,水稲をはじめ,ジャガイモ,テンサイ,豆類,蔬菜のほか,ビール原料ホップ香料となるラベンダーの生産も多い。畜産も行われる。 1926年5月十勝岳大爆発の際には,泥流が耕地に大きな被害を与えた。十勝岳の山腹に十勝岳温泉があり,登山基地,スキー場としても知られる。 JR富良野線,国道 237号線が通る。面積 237.10km2人口 1万348(2020)。

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