寝食を忘れる(読み)シンショクヲワスレル

デジタル大辞泉 「寝食を忘れる」の意味・読み・例文・類語

寝食しんしょくわす・れる

寝ることも食べることも忘れて、物事に熱中する。「制作に没頭して―・れる」
[類語]不眠不休昼夜兼行明け暮れる三度の飯より好き

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精選版 日本国語大辞典 「寝食を忘れる」の意味・読み・例文・類語

しんしょく【寝食】 を 忘(わす)れる

  1. 物事に熱中して、寝ることも食べることも忘れる。物事を熱心にするさまにいう語。
    1. [初出の実例]「身命をすて寝食(シンショク)を忘て」(出典:米沢本沙石集(1283)一〇末)

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故事成語を知る辞典 「寝食を忘れる」の解説

寝食を忘れる

物事にひどく熱中して、生活を顧みないことのたとえ。

[使用例] 尚中は文久四年に藩命を受け、長崎に行きポンペ弟子となり寝食を忘れて勉学に励んだ[渡辺淳一*花埋み|1970]

[由来] 「三国志しょく書―しょうしゅう伝」に見えるエピソードから。二~三世紀、三国時代中国政治家譙周は、若いころ、貧しいのに働きもせず、書物を読んでは悦に入って一人で笑い、「寝食を忘る(寝るのも食べるのも忘れてしまうほどだった)」ということです。

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