導尿(読み)ドウニョウ(その他表記)urethral catheterisation

デジタル大辞泉 「導尿」の意味・読み・例文・類語

どう‐にょう〔ダウネウ〕【導尿】

尿道口からカテーテル膀胱ぼうこうに入れて尿を排出させること。自力排尿できない場合や検査のために採取するときに行われる。

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精選版 日本国語大辞典 「導尿」の意味・読み・例文・類語

どう‐にょうダウネウ【導尿】

  1. 〘 名詞 〙 尿道を通して、カテーテルを膀胱に挿入し、尿を排泄させること。膀胱の収縮力の減退または腹圧がかけられない場合など、自力で排尿できないときに行なう。また、検査の目的で尿を無菌的に採取するために行なうこともある。
    1. [初出の実例]「目下カテーテルで導尿しているが」(出典:空想家とシナリオ(1939)〈中野重治〉)

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改訂新版 世界大百科事典 「導尿」の意味・わかりやすい解説

導尿 (どうにょう)
urethral catheterisation

膀胱にたまった尿(膀胱尿という)を体外へ導くこと。臨床的には,外尿道口から尿道を通してカテーテル(これを導尿カテーテルという)を膀胱内へ挿入することによって行われる。導尿の目的は,前立腺肥大症尿道狭窄などによる尿閉,手術後の尿閉や神経因性膀胱でたまった膀胱尿の除去およびその採取のほか,薬剤注入や内視鏡検査,膀胱洗浄の前処置などである。導尿カテーテルにはネラトンカテーテル,チーマンカテーテル,金属カテーテルなどがあり,それぞれ状況に応じて用いられる。これらカテーテルを挿入する場合,まず外尿道口を十分消毒し,必要に応じて尿道粘膜麻酔剤を尿道に注入したうえで,カテーテルに十分潤滑油をつけてゆっくり挿入する。頻繁に導尿が必要なこともあり,その場合,持続導尿が行われるが,細菌感染には十分注意し,閉鎖式導尿法が行われる。
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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「導尿」の意味・わかりやすい解説

導尿
どうにょう

カテーテルを尿道の中に挿入して人工的に排尿させること。自然の排尿が十分に行われないとき,検査のために滅菌尿を採取するとき,自然排尿によって創傷が汚染されるときなどに行われる。

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