小倉色紙(読み)おぐらしきし

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典「小倉色紙」の解説

小倉色紙
おぐらしきし

藤原定家筆といわれる『小倉百人一首』の色紙。『明月記』の嘉禎1 (1235) 年のに,定家が嵯峨中院障子色紙形に,天智天皇以下 100人の和歌を書いた記事があり,世にいう小倉色紙はこれに相当するという。定家 74歳のときの書。現存の色紙は後世に筆写したものもあり,疑問な点が多い。

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精選版 日本国語大辞典「小倉色紙」の解説

おぐら‐じきし をぐら‥【小倉色紙】

藤原定家が、宇都宮頼綱蓮生)の依頼で蓮生の小倉山麓中院の山荘の障子に貼るために書いたといわれる百枚の色紙。百人一首が一首ずつ書かれている。小倉山荘色紙。

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デジタル大辞泉「小倉色紙」の解説

おぐら‐しきし〔をぐら‐〕【小倉色紙】

藤原定家筆と伝えられる、小倉百人一首を書いた色紙。

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世界大百科事典 第2版「小倉色紙」の解説

おぐらしきし【小倉色紙】

いわゆる小倉百人一首の歌をその撰者藤原定家がみずから書した色紙。京都嵯峨の小倉は風光優雅で古来多くの山荘がいとなまれた。和歌をよくした武将宇都宮頼もここにいて,その小倉山荘の障子(襖障子)に貼る色紙形(しきしがた)に,頼綱の依頼によって書かれたものという。そのため〈小倉山荘色紙和歌〉とも呼ばれる。100枚あったはずであるが,後世散逸して,江戸時代には30枚程度に減じていた。定家は歌道の上で大変あがめられたので,その奇異な書も名筆として尊ばれ評判も値段も高く,なかでも小倉色紙が最高で1枚1000両をこしたという。

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