小意気(読み)コイキ

デジタル大辞泉 「小意気」の意味・読み・例文・類語

こ‐いき【小意気/小粋】

[名・形動]
どことなく粋なこと。洗練されていること。また、そのさま。「―な身なり」
(「小意気過ぎる」の形で)こましゃくれているさま。小生意気こなまいき
「―過ぎたる小坊主め」〈浄・八百屋お七
[派生]こいきさ[名]
[類語]お洒落平淡おつ洒脱伊達気障気が利く

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「小意気」の意味・読み・例文・類語

こ‐いき【小意気・小粋】

  1. 〘 名詞 〙 ( 形動 ) ( 「こ」は接頭語 )
  2. ( 「こいきすぎる」の形で用いられて ) こなまいきであること。こましゃくれたさま。
    1. [初出の実例]「けうにじょうじては、こいきな口をもききすごし」(出典:評判記・吉原すずめ(1667)上)
  3. どことなく粋であること。少ししゃれたさま。さばけて洗練されているさま。
    1. [初出の実例]「友達の女房は、小意気(コイキ)婀娜で」(出典滑稽本浮世床(1813‐23)初)
    2. 「二三丁余り歩行(あゆみ)しと見る間に小意気(コイキ)な家の前に来れば」(出典:団団珍聞‐五二五号(1886))

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