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小舞十六番 こまいじゅうろくばん

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

小舞十六番
こまいじゅうろくばん

歌舞伎舞踊の基礎として,若衆歌舞伎時代から年少者の稽古に用いられたといわれる舞踊。室町時代末期から江戸時代初期にかけての流行歌の歌詞による小曲で 16曲を定めているが,伝承に数種の系統があり,曲目の異同がある。最も古い『業平躍十六番』 (1681) のほか,『舞曲扇林』 (87) ,『落葉集』 (1704) などに記載されている。その振りや曲節は,初世中村仲蔵から志賀山家に伝えられたといわれるが,その一部分長唄などにとられているほかは,今日は残らない。

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デジタル大辞泉の解説

こまい‐じゅうろくばん〔こまひジフロクバン〕【小舞十六番】

初期歌舞伎で行われた小舞のうち、主に若衆歌舞伎時代に流行した16曲。はやり小歌に振りをつけたもので、狂言小舞の影響がみられる。業平踊(なりひらおどり)。

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世界大百科事典内の小舞十六番の言及

【小舞】より

…歌は,狂言小舞と同じく民間の流行小歌を用いた。寛文・延宝(1661‐81)のころ,社会一般の復古的風潮により,〈小舞〉という名称に権威が生まれるとともに,初期歌舞伎の小舞が古典化して,〈小舞十六番〉というものが選ばれ,歌舞伎役者の修業の初歩的階梯の教材となった。その歌は,《業平躍十六番》《舞曲扇林》《歌舞妓事始》など諸書に掲載されている。…

【業平躍】より

…歌詞には滑稽味のあるかなりエロティックなものがあり,若衆歌舞伎の芸態の特色を推測することができる。古い伝承を持つこれらの歌謡の中から,比較的無難な歌詞のものをのこし,さらにほかの歌謡をも加えて〈小舞十六番〉と名づけ,若衆に対する小舞の手ほどきの歌謡として権威づけられ,のちのちまで伝えられた。【小笠原 恭子】。…

【舞】より

…しかし,1629年(寛永6),女歌舞伎の禁止を契機として歴史の表面に現れた若衆(わかしゆ)歌舞伎は,再び舞に注目し,狂言系統の小舞(こまい)を介して新しい舞踊表現を生み出す。それは〈小舞十六番〉という形に整備され,舞踊訓練の手ほどきとして重視されて,のちの所作事(しよさごと)の基礎となった。なお,京阪では舞踊を舞ということが多く,京舞上方舞などの舞踊がある。…

※「小舞十六番」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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