小金山神社(読み)こがねやまじんじや

日本歴史地名大系 「小金山神社」の解説

小金山神社
こがねやまじんじや

[現在地名]青森市入内 駒田

入内にゆうない集落の北部、駒田こまたにある。「新撰陸奥国誌」に祭神大山祇命、相殿として白山宮・稲荷神とあるが、現在は金山彦神・金山姫神を祀る。旧郷社。社記によれば、坂上田村麻呂白山権現を祀り、天慶年間(九三八―九四七)平将門の孫信田小太郎が再建して白山権現社と観音堂を建てたというが、伝説の域を出ない。

慶長五年(一六〇〇)津軽為信が再建して華福かふく寺としたがまもなく荒廃し(新撰陸奥国誌)、貞享三年(一六八六)浦町・油川・後潟組の鎮守として観音堂を再建した(東津軽郡誌)。入内の観音堂として、津軽三十三観音の第二四番札所とされた。


小金山神社
おがねやまじんじや

[現在地名]弥栄町字野中

小金山おがねさん(四一六メートル)山頂にあり、祭神豊宇賀売命、配神伊弉諾尊・伊弉冉尊。旧村社。

もと小金山胎蔵大権現と称し、縁起は「泊瀬朝倉宮大泊瀬稚武天皇即位二十六年五月二十三日建立云々」と伝え、小字中山なかやまの小金山金谷きんこく寺が別当寺であった(与謝郡誌)。「丹哥府志」は「小金山は野中の下より起りて、(中略)頂に大蔵権現を安置す。汚穢不浄の者登るべからず、利生も多ければ罰するどく皆人の恐るゝ所なり。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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