尖圭コンジローム(読み)せんけいコンジローム(英語表記)condyloma acuminatum

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

尖圭コンジローム
せんけいコンジローム
condyloma acuminatum

尖圭疣贅 (ゆうぜい) ともいう。陰茎の冠状溝包皮の内側,陰唇粘膜,肛門周囲などに生じる乳頭状のいぼ状腫瘍。表面が浸軟して悪臭を放つことがある。ヒトパピローマウイルス群の一種によって起る性感染症の一つ。癌化することもある。組織学的にボーエン病 (前癌性皮膚症) と類似の所見を呈するものがあり,これはボーエン病様丘疹症と呼ばれる。

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百科事典マイペディアの解説

尖圭コンジローム【せんけいコンジローム】

パポバウイルス群の感染によって生じる,柔らかいいぼ状の結節が生じるもので,性行為感染症の一つと考えられている。結節は陰茎,女性外陰部,肛門周囲に生じ,炎症を伴うとかゆみや痛みが起こる。大きくなったものは巨大コンジロームとよばれ,悪性化することもある。電気焼灼(しょうしゃく),電気凝固,メスなどで切除するほか,制癌(がん)薬軟膏を外用することもある。
→関連項目外陰炎

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

尖圭コンジローム
せんけいこんじろーむ

人のいぼのウイルスによる病気で、外陰部にいぼのような腫(は)れ物が多発する。尖圭コンジローマとも。大半は性行為によって感染するが、ときには例外もある。男性では陰茎冠状溝、包皮、肛門(こうもん)周囲に発生し、女性では陰唇(いんしん)の粘膜面、会陰(えいん)部、肛門周囲に出現するが、とくに妊娠のときにおりもの(こしけ)が多いと多数発生しやすい。この病気の症状は、カリフラワーまたはニワトリのとさかのような表面をもつ大小の隆起が多発して、表面が軟らかくなって悪臭を伴うことが多い。男性に生ずる巨大尖圭コンジロームは包茎の際に出現することが多いが、肛門周囲にも発生することがある。一部を切除して顕微鏡検査をすれば、悪性腫瘍(しゅよう)との鑑別ができる。治療には液体窒素を使用する冷凍療法や電気焼灼(しょうしゃく)療法が行われているが、ときには外科的治療が必要なときもある。また、皮膚癌(がん)に用いる軟膏(なんこう)による治療も試みられている。[岡本昭二]

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