尾を泥中に曳く(読み)オヲデイチュウニヒク

デジタル大辞泉の解説

尾(お)を泥中に曳(ひ)く

《楚王に仕官を求められた荘子が「亀は、殺されて占いの用に立てられて大切にされるよりは、泥の中にをひきずってでも生きているほうを望むだろう」と言って断わったという「荘子秋水故事から》仕官して自由を束縛されるよりも、貧しくとも郷里で気楽に暮らすほうが良いということのたとえ。尾を塗中(とちゅう)に曳く。曳尾(えいび)。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

大辞林 第三版の解説

おをでいちゅうにひく【尾を泥中に曳く】

〔荘子が楚王に仕官を求められた時、「亀かめは、殺されて亀卜きぼくに用いられて珍重されるよりは、泥の中に尾を引きずってでも生きたいだろう」と言って断ったという「荘子秋水」の故事から〕
仕官せずにのんびり暮らすこと。曳尾塗中。

出典 三省堂大辞林 第三版について 情報

精選版 日本国語大辞典の解説

お【尾】 を=泥中(でいちゅう)に[=塗中(とちゅう)に]曳(ひ)

(荘子が楚王に仕官を求められた時、「亀は、殺されて亀卜(きぼく)の用に立てられて尊ばれるよりは、泥の中に尾をひきずって歩いてでも、生きるほうを望むだろう」と断わったという「荘子‐秋水」に見える故事から) 仕官して束縛されるより、貧しくても家で安らかに暮らすほうがよいということのたとえ。
※本朝無題詩(1162‐64頃)三・雲林院花下言志〈大江佐国〉「耳饒林底伝歌鳥、身類泥中曳尾亀」 〔蜀志‐郤正伝〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

ラグビーワールドカップ2019日本大会

2019年9月20日から11月2日まで、日本で行われる15人制ラグビーの世界大会。ラグビーユニオンの国際統括団体であるワールドラグビー(World Rugby)が主催し、ナショナルチームの世界一を決定...

続きを読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android