山下古墳(読み)やましたこふん

日本歴史地名大系 「山下古墳」の解説

山下古墳
やましたこふん

[現在地名]玉名市山部田 山下

菊池川左岸の沖積平野を見おろす丘陵端に位置する前方後円墳外形はわずかに変形しているが、全長五九メートル、後円部直径三六・五メートル、前方部先端幅一六メートルを測り、前方部を南西方向に向けている。前方部には舟形石棺一基があり、壮年女性一体が埋葬されていたが、副葬品は出土していない。後円部からは舟形石棺一基と壺棺二基が出土、舟形石棺には四体分の人骨があり、棺内から鉄鏃・鉄片(釧か)・土師器片が、棺外からと鉄斧が出土している。壺棺は石棺の両端近くに埋められており、各々一体分の人骨が納められていた。


山下古墳
やましたこふん

[現在地名]高松市新田町

古墳時代後期、六―七世紀と推定される円墳。巨石を用いて石室が構築される。玄室は奥行五・〇五メートル、幅二・五メートルで、天井は長さ四・五メートル、幅三メートルの一枚の巨石で覆い、側壁の根石にも巨石を用いる両袖式。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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