日本歴史地名大系 「山国神社」の解説
山国神社
やまぐにじんじや
創祀年代は社伝によれば宝亀年間(七七〇―七八一)と伝え、長和五年(一〇一六)勅願により正一位の神位を授与されたという。このとき
山国郷が古代より禁裏御料杣地であった関係上、禁裏の崇敬厚く、「忠富王記」明応七年(一四九八)九月一二日条に「山国祭鞍置馬一昨日如例召下之、毎年今日申刻上洛処遅候間、迎可遣令用意候処、酉下刻京着、珍重々々」とあり、官祭の特典を受けたことがわかる。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報