山谷堀(読み)サンヤボリ

デジタル大辞泉 「山谷堀」の意味・読み・例文・類語

さんや‐ぼり【山谷堀】

東京都台東区、隅田川今戸から山谷に至る掘り割り。新吉原遊郭へ通う山谷船水路として利用された。

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精選版 日本国語大辞典 「山谷堀」の意味・読み・例文・類語

さんや‐ぼり【山谷堀】

  1. 江戸、隅田川の今戸から山谷に至る間の掘割江戸時代、新吉原通いの遊客の船でにぎわった。さんや。
    1. [初出の実例]「さんや堀舟で子の泣十三日」(出典:雑俳・柳多留‐四(1769))

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日本歴史地名大系 「山谷堀」の解説

山谷堀
さんやぼり

現浅草七丁目と今戸いまど一丁目の間にあった。大川(隅田川)から西に入る入堀で、狭義には今戸橋下から日本にほん堤下までをいう。下谷より流れる根岸ねぎし川の末で、慶長年中(一五九六―一六一五)江戸城修築の際に砂礫搬出によって広げられた。新鳥越しんとりごえ橋の下流は幅も広く、船が入れられたという。「江戸砂子」には今戸堀とみえ、三谷船の船宿が多いと記される。「江戸名所図会」の挿絵にも今戸堀とあり、今戸橋上流には船宿が並び、また岸に小船が多数係留された様子が描かれている。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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