岐南(読み)ぎなん

日本大百科全書(ニッポニカ) 「岐南」の意味・わかりやすい解説

岐南(町)
ぎなん

岐阜県南西部、羽島郡(はしまぐん)にある町。岐阜市の南東部に接する。1956年(昭和31)八剣(やつるぎ)、上羽栗(かみはぐり)の2村が合併し岐南村と改称、同年町制施行。国道21号、22号が通じてから、その沿線に商店、工場、住宅が次々に建てられ、人口の増加も著しい。東端には東海北陸自動車道の岐阜各務原(かかみがはら)インターチェンジが設置されている。また、名古屋鉄道本線岐南駅がある。繊維、食料品、機械、金属製品などの工業が伸びている。岐阜市に近い西部では古くから野菜栽培が盛んで、徳田ネギは特産。江戸末期から続く伝統芸能の伏屋獅子(ふせやしし)芝居は県指定重要無形民俗文化財、また明治に建築された旧宮川家住宅は県の重要有形民俗文化財に指定されている。面積は7.91平方キロメートル、人口2万5881(2020)。

[上島正徳]

『『岐南町史』全2巻(1980、1984・岐南町)』


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改訂新版 世界大百科事典 「岐南」の意味・わかりやすい解説

岐南[町] (ぎなん)

岐阜県南西部,羽島郡の町。人口2万3804(2010)。濃尾平野北部,岐阜市の南に位置し,全町が旧木曾川(現,境川)のはんらん原にある。国道21号,22号線が町の中心で交差し,県の中京地区への表玄関として近年人口が急増し,都市化が進んだ。肥沃な後背湿地での米作,自然堤防上での野菜栽培が盛んで,八剣(やつるぎ)カボチャ,徳田ネギが有名。木工団地の造成や繊維,機械を中心とする製造業の誘致で工業化が進んでいる。名鉄名古屋本線が通じる。
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百科事典マイペディア 「岐南」の意味・わかりやすい解説

岐南[町]【ぎなん】

岐阜県羽島(はしま)郡,岐阜市の南に接する町。木曾川北部の濃尾平野にあり,米・野菜を産する。自動車関連企業の進出が目ざましく,住宅地化による人口増も著しい。7.91km2。2万3804人(2010)。

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