20世紀日本人名事典 「岡谷惣助」の解説
岡谷 惣助(10代目)
オカヤ ソウスケ
岡谷 惣助(9代目)
オカヤ ソウスケ
明治・大正期の実業家
- 生年
- 嘉永4年2月7日(1851年)
- 没年
- 昭和2(1927)年2月
- 出生地
- 尾張国名古屋
- 経歴
- 明治元年金物商笹屋の家督を継承。藩命により伊藤、関戸両長者と並んで三人衆の為替店を開き国税、地方税を取り扱った。また農商会社、第十一国立銀行などの創立に参与。4年地元有志と七宝会社を設立、七宝焼の製造、販売に努め、オーストリア、アメリカ、フランス万国博に出品、輸出振興に尽力。また名古屋紡績所創設に参画、時計、燐寸などの製造に関係、21年には愛知銀行を創立、頭取となった。42年岡谷合資、岡谷保産合名を設立、さらに三重紡績重役など中京地方財界に重きをなした。この間39年には勅選貴族院議員に選ばれた。大正15年隠居し、家督を10代惣助に譲った。
出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報